• トルーマン・カポーティ『冷血』新潮文庫 457-623p(読了)
  • とにかく長かった。『カラマーゾフの兄弟』の一巻分ならすんなり読めるはずなのだが。久々に分厚い本を読んだ。それにしても陰惨な気分のときに重い小説を読むのもいいことだ。
  • ところで、この小説ではエログロが意図的に隠蔽されているように感じた。とくにセックスの匂いが驚くほどしない。どんなスプラッタの記述もあっさりと簡潔にすませてしまうところは第二次大戦以降の小説の特徴かもしれない。

冷血 (新潮文庫)

冷血 (新潮文庫)