番組の感想

バクマン。(10/9)

前回に引き続き安定。このままいけば名作になれる。保証する。
気づいたこと。このアニメは「思春期」というのが大きなテーマになっているのではないか。
最高は母親が早く支度しなさいと言っても素直に受け答えできない。ここに思春期の難しさが表象されている。
中学三年生とは、その後の進路を決める、人生の分岐点である。
このアニメが中学三年から始まっているのを、NHK教育の看板番組『中学生日記』と接続させずにはいられない。
漫画家を目指すという夢に向かうのならなおさら――
ただ、今回は最高の父親と祖父という父権の存在を浮き彫りにするよりも、
秋人の言う「頭がいい」の概念のほうが重要に思える。
秋人は最高とアズキの関係と比較して、
ほかのカップルをやたらベタベタしている、つきあっていることを言いふらすとあげつらう。
おそらく秋人の非難するカップルは、将来チャラチャラした男と女になるだろう。
そういう男女は、人生において何も獲得することができない。
そしてそういう男女が大半なのである。
最高とアズキは、夢を追い求めている。
最高とアズキのプラトニックな関係こそを、秋人は信じる。
そこに人の理想があり、漫画の夢がある。
ただ、秋人はいい高校、いい大学に進学するという保険をかけている。
道を限定しないという生き方は現代的だが、
退路を断たずに成功などできるのだろうか?
秋人の発言には疑問が残る。
で、秋人は最高が「頭がいい」と思っている。
ある意味自意識過剰だが、
私は大学に通っていると思う。
こいつら、何も考えないで生きてるんだな、
テニスで遊んで、飲んで騒いでヤリまくって生きてるんだなと。
そういうチャラ男チャラ女が、社会に出てから一番危険だ。
クラスの「バカなやつ」とは距離を置いている最高にわたしがダブって見えて、
それはわたしが「頭がいい」と自分で思っているということでなんと自意識過剰なのだろう。
考えがまとまらないが、
最高と秋人は一方でバカで、一方で利口なのだ。
クラスのやつの大半がバカだと思っているやつは、
一方でバカで、一方で利口なのだ。
それにしても秋人はなんて自意識過剰なのだろう。
この男は一遍どこかで心が折れると思う。
そして、今回初登場の見吉はどうなのだろう。
一見アホに見えるが、彼女も頭がいい「こちら側」の人種なのだろうか。

えむえむっ!(10/9)(CS)

初回は録画失敗、ただ神のみと被っていない半分くらいは観た。
で、土曜の夜は何もないのでAT−Xで視聴。
裸体やパンツといったお色気はなし。
ただ、女性キャラの身体はそこはかとなくエロい。
この番組は一発で気にいってしまった。
サディストの美緒というヒロインがドMの佐戸をボコボコ撲るのだが、
その殴る蹴るの動きが妙に小気味いいのだ。
さすがはXEBECの堅固な作画ラインといったところか。
で、美緒を取り上げるのはいったんお休みで、
今回はもうひとりのヒロインの嵐子の話。
嵐子は極度の男嫌い。い、伊波!?
嵐子が砂戸を呼び捨てにするのが妙にフランクだな。
早見沙織の男を避ける演技も妙に小気味よい。。。。。。
辰吉の声がサトリナなのは、男の娘的運用をしなきゃならないからか。
でも嵐子の「太郎!」は微妙に違和感あるな。
乃木坂春香の秘密』で主人公が春香を呼び捨てにするみたく。
嵐子の「あ・ら・し・こ」という発音も音響的に微妙に違和感。
で、今回の核心は嵐子の知られざるトラウマ。
ここはラノベに不釣合いな重さが出てしまったかな。