• 大山勝美『私設放送史』講談社 84-327p(読了)(2/200)
  • 驚いた。戦後のいわゆる「占領期」の放送事情は面白すぎる。①GHQの下部組織の指示で『真相はこうだ』という旧日本軍の実態を白日の下に晒すプロパガンダ放送的な番組をゴールデンタイムに放送していたこと。②NHKの上層部と労働組合の間の闘争によってストライキが起こり、ラジオ放送が中断された時期があること。ラジオをつけても1日中何も流れてこない(しかもあらかじめ設定された放送休止ではなく)期間が戦後間もないころにあったのだ。ほかにも天皇制の是非を公共の電波で議論したとか、この時期の放送は何かとフリーダム過ぎる。
  • 読み物として読めば相当面白い本である。

私説放送史  「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情

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